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現地渡しが選ばれる理由 ~運搬コストを抑え、トラブルを防ぐ”合理的な取引スタイル”~

「自社の商品(建設資材・仮設資材、機材など)を売りたいけど、運送まで手配するのは面倒」「引取に来てもらえるなら楽なのに」――そんな声から生まれたのが、“現地渡し(げんちわたし)”という取引形態です。

近年では、中古足場・仮設ハウス・重機などの取引において、現地渡し対応の売主を希望する買主が増加しています。この記事では、その背景とメリットをわかりやすく解説します。


目次

1|現地渡しとは?~売主と買主双方にメリットがある取引方法~

現地渡しとは、売主の資材置き場やヤードで買主が直接引き取る取引方法を指します。輸送は買主が手配し、売主は積み込みまで対応するのが一般的です。

これにより、売主は運搬リスクを回避でき、買主は自社ルートで安価な輸送を選べるため、双方にとってメリットが大きいのです。

現地渡しの基本的な流れ





2|なぜ現地渡しが増えているのか?~3つの理由を徹底解説~

ユニック車での積み込み作業

現地渡しが選ばれる背景には、以下の3つの理由があります。

① 運搬費の高騰

近年、ユニック車・トレーラーの燃料費・人件費上昇により、輸送コストが年々増加しています。

輸送手段想定距離相場目安備考
4tユニック車50km以内約30,000〜45,000円積載3〜4t・短距離現場向け
10tトレーラー100km以内約60,000〜90,000円コンテナ1本相当・大型資材向け
平ボディ車50km以内約25,000〜40,000円一般貨物・工具・小型仮設材向け

売主がこれを負担すると利益がほとんど残らないため、現地渡しが標準化しつつあります

② 時間・段取りの効率化

運送を売主が担うと、積み込みスケジュール調整や配送日程管理に手間がかかります。現地渡しにすれば、買主側の都合で引き取りに来てもらえるため、ヤード管理の負担を軽減し、出品後のスピード取引が実現します。

③ トラブル防止

建設資材取引のイメージ

運送中の破損や遅延など、トラブルの原因の多くは「輸送段階」にあります。現地渡しでは、売主が積み込み時点で責任を終えるため、破損や輸送遅延による責任トラブルを避けられます。


3|現地渡しに向いている資材とは

資材カテゴリ現地渡しの向き・不向き理由
足場材(くさび式足場等)◎ 非常に適しているトラック単位での取引が多く、積込容易
仮設ハウス・仮設トイレ大型で運搬コストが高いため現地渡しが合理的
電動工具・小型機械個口配送しやすいため宅配便利用の方が早い
重機・フォークリフト陸送手配が必要なため買主主導が効率的

特に重量物や大型資材ほど、現地渡しの合理性が高まります。

フォークリフト重機

4|現地渡しを成功させる3つのコツ

① ヤード情報を明確に記載する




「所在地」「進入路の幅」「積込可能時間」「フォークリフトの有無」などを出品時に明記することで、買主がスムーズに手配でき、商談スピードが格段に上がります

② 積込補助を柔軟に対応

買主が来た際に「人手が足りない」「積めない」となると取引が流れることも。軽微な積込サポート(番線固定・フォーク補助)を行うだけでも、買主満足度と成約率が大きく向上します。

③ 保管ルールを事前に共有

ヤードが他社共有の場合、「保管料」や「積込日程」の取り決めを明確に。トラブルの芽を摘み、次の取引にもつなげられます。


5|現地渡しのデメリットも理解しておこう

もちろん、すべてがメリットだけではありません。代表的な注意点は以下の通りです。



こうした課題をカバーするには、出品ページに詳細条件を明記し、「引取希望日は要調整」と記載しておくことが大切です。


6|まとめ~現地渡しで効率的な資材取引を実現~

現地渡しは、「コスト」「スピード」「トラブル回避」の3拍子が揃った合理的な取引方法です。

特に、仮設資材や重機のように重量があり、単価が高い品目ほど現地渡しのメリットが大きくなります。

建設資材・機材のオンラインマーケットプレイス ASHIBA SAMURAI では、出品時に「現地渡し可/不可」の設定が可能。また、現地渡し対応の出品者は検索で優先表示されるため、効率的にマッチング・成約へつなげることができます

現地渡し取引を始めるチェックリスト




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この記事を書いた人

HOYOSHAinternational株式会社は、「鳳陽社」「信和リース」「ルミエール」を関連会社とする企業グループです。

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