使わなくなった足場や機械、仮設ハウスなどを「できるだけ高く売りたい」と考える方は多いでしょう。
しかし、同じ資材でも出品タイミング・保管状態・情報量によって、査定額が数十万円変わるケースも少なくありません。
本記事では、中古足場・機械の再販市場を踏まえながら、手取りを最大化するための実務ノウハウを整理します。
1|中古足場・機械市場の現状
近年、国内の建設資材市場では「レンタル・再販・リユース」の流れが加速しています。
理由はシンプルです。
- 次世代足場(クサビ式・システム式)への切り替えが進行
- 建設現場の短期化・流動化による「遊休資産」の増加
- 鉄スクラップ価格の変動により、リユース価値が再評価されている
とくにクサビ式足場は、状態が良ければ再販価値が高く、業者間での競争も激化しています。
その一方で、査定前の準備不足や写真情報の欠如により、実際の価値より安く取引されるケースも少なくありません。
中古市場が拡大する3つの背景
- 新品価格の高騰:原材料費・物流費の上昇により、中古品の価格競争力が増加
- 短期現場の増加:工期短縮により「購入よりレンタル・中古」を選ぶ企業が増加
- サステナビリティ意識:廃棄からリユースへの社会的要請
2|高く売るための5原則
① 状態を”見せる”努力を惜しまない
さび・汚れを軽く落とすだけでも印象が変わります。
写真は「全体・接合部・ロゴ・錆び部分」をセットで撮影。
業者は写真だけで第一印象を判断するため、清掃前と清掃後では査定額に10〜15%の差が出ることもあります。
撮影のコツ
- 明るい自然光の下で撮影
- 複数角度から撮影(正面・側面・接合部のアップ)
- メーカーロゴや型番が見えるように
- 錆びや傷も隠さず撮影(後のトラブル防止)
② まとめ売りで単価アップ
1トン・3トン単位などロットでの取引を希望する業者が多く、一括取引の方が高値になりやすい。
バラ売りよりもまとめ売りの方が:
- 運搬コストが効率化される
- 買主側の手間が減る
- 交渉力が高まる
結果として、まとめ売りで単価が15〜25%アップするケースも珍しくありません。
③ 季節を見極める
足場の需要は春・秋に集中(繁忙期)。
この時期に売却・出品することで、査定額が平均10〜20%上がる傾向があります。
月別需要カレンダー
| 時期 | 需要レベル | 特徴 |
|---|---|---|
| 1〜3月 | ★★★☆☆ | 年度末工事で需要増 |
| 4〜6月 | ★★★★★ | 春の繁忙期・最高値期待 |
| 7〜8月 | ★★☆☆☆ | 夏季休暇で需要減 |
| 9〜11月 | ★★★★★ | 秋の繁忙期・高値期待 |
| 12月 | ★★☆☆☆ | 年末で需要低下 |
売却タイミングは4〜6月、9〜11月を狙いましょう。
④ ヤード条件を整える
フォークリフトの有無・積込ライン・舗装状態など、搬出のしやすさも価格に反映されます。
買主が「すぐ積める」と判断すれば、追加費用を請求されにくくなります。
ヤード条件チェックリスト
これらの条件が揃っていれば、運搬コスト削減分が査定額に反映されます。
⑤ 出品情報の正確性
「材質・規格・メーカー・保管場所・数量・画像」の5項目を明記。
不明点が多いと、業者はリスクを見込んで査定を下げる傾向があります。
必須記載項目
情報が正確であればあるほど、買主の不安が減り、高値での取引が成立しやすくなります。
3|査定時に見られる主なポイント
| チェック項目 | 内容 | 影響度 |
|---|---|---|
| 錆び・変形・欠損 | 部材の強度・再販可否 | ★★★★★ |
| ロット数量 | バンニング効率・運賃コスト | ★★★★☆ |
| 積込条件 | フォークリフト・スロープ有無 | ★★★★☆ |
| メーカー・規格 | 互換性の可否(杉孝・平和技研など) | ★★★☆☆ |
| 撮影・情報精度 | 写真枚数・説明文の明確さ | ★★★☆☆ |
査定担当は「買った後すぐに再販できるか」を重視します。
つまり、“面倒のない資材”ほど高く評価されるということです。
業者が敬遠する資材の特徴
- 情報が不明確(「だいたい○○本」など曖昧な表現)
- 写真が少ない、または不鮮明
- 錆びや変形が激しく再販困難
- 積込に特殊な機材が必要
- 少量・バラバラの規格
これらに該当する場合、査定額が30〜50%ダウンすることもあります。
4|主要資材の買取相場(2025年時点の目安)

| 資材カテゴリ | 状態 | 想定相場(円/kg) | コメント |
|---|---|---|---|
| クサビ式足場(Aタイプ) | 良品 | 110〜150 | 高需要・軽量構造 |
| 次世代足場(Iqシステム等) | 良品 | 160〜200 | 高単価・レンタル需要も高 |
| 仮設ハウス・トイレ | 稼働品 | 3〜8万円/台 | 地域差あり・運搬コスト影響 |
| 発電機・溶接機 | 稼働品 | 2〜6万円/台 | 年式・動作状況による |
| フォークリフト | 稼働品 | 30〜80万円 | 稼働時間・燃料種別で変動 |
※相場は2025年時点の一般的な業者買取水準を参考にしています。地域・数量・為替により変動します。
相場を知る重要性
相場を知らずに売却すると:
- 業者の言い値で安く買い叩かれる
- 適正価格を主張できない
- 交渉の余地がなくなる
まずは複数業者から見積を取り、相場感を掴むことが重要です。
5|トラブルを防ぐ3つのコツ
① 現地渡し条件を明確に
「積込は売主対応」「運賃は買主負担」など、条件を事前明記することで誤解を防げます。
契約前に確認すべき項目
書面やメールでの記録を残すことで、後々のトラブルを防げます。
② 契約・決済方法を安全に
銀行振込・エスクロー決済など、記録の残る方法を選びましょう。現金手渡しは避けるのが鉄則。
推奨される決済方法
✅ 銀行振込(記録が残り、税務対策にも有利)
✅ エスクロー決済(第三者が仲介し、双方の安全を確保)
❌ 現金手渡し(記録が残らず、トラブル時に証明困難)
③ 不用品混在を避ける
錆び落ちない廃材や規格外部材を混ぜると、トラブルの原因に。
査定額減額・取引中止になるケースもあります。
混在を防ぐポイント
- 売却前に選別作業を実施
- 明らかに再販不可能な資材は廃棄
- 規格が異なる資材は分けて出品
- 「訳あり品」として明記する
透明性を保つことが、信頼関係構築の第一歩です。
6|まとめ
中古足場や機械を高く売るためには、
「整える・見せる・まとめる」この3つが基本です。
そして、複数の業者に見積を依頼するよりも、中立的なプラットフォームで比較可能な出品が最も効率的です。
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資材を手放す前に、まずは一度「市場価格を知る」ことから始めてみましょう。
高く売るための最終チェックリスト
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よくある質問(FAQ)
Q1. 古い足場でも買取してもらえますか?
A. 錆びや変形の程度によります。再販可能な状態であれば買取対象です。まずは写真を送って査定を依頼しましょう。
Q2. 少量でも売却できますか?
A. 可能ですが、まとめ売りの方が単価が高くなります。可能であれば複数の資材を一括で出品することをおすすめします。
Q3. 査定にはどれくらい時間がかかりますか?
A. 写真と情報が揃っていれば、通常1〜3営業日で査定結果が出ます。ASHIBA SAMURAIなら、複数の買主から同時に見積が届くため、比較検討がスムーズです。
Q4. 運搬費用は誰が負担しますか?
A. 取引条件によります。事前に売主・買主間で明確に取り決めることが重要です。通常は「現地渡し・買主負担」が多いです。
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