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仮設事務所・仮設トイレの送料はいくら?現地渡しで運搬コストを抑える完全ガイド

建設現場に欠かせない仮設事務所や仮設トイレ。これらの運搬費用は「距離×車両×人員×難易度」で決まりますが、現地渡しを活用することで大幅にコストを削減できます。本記事では、送料の算出方法から実際の相場、コスト削減のノウハウまで詳しく解説します。

目次

目次

  1. 結論:送料は「距離×車両×人員×難易度」で決まる
  2. 費用を左右する4要素(距離/車両/人員/難易度)
  3. 現地渡しのメリットと注意点
  4. 誰が手配する?分担パターン3例
  5. 送料の参考レンジ(ユニック/トレーラー × 距離)
  6. コストを下げる実務(まとめ搬送・積載効率・動線整備)
  7. トラブル事例と予防策(チェックリスト付)
  8. 見積もりの取り方と、記載すべき条件
  9. よくある質問(FAQ)
  10. まとめ

1|結論:送料は「距離×車両×人員×難易度」で決まる

仮設事務所・仮設トイレの運搬費は、以下の算出式で決まります。

算出の基本式

片道の距離制 or 時間制運賃(車種別の単価)
+ 待機時間料(30〜60分刻みの加算)
+ 付帯作業料(積込・玉掛け・設置補助など)
+ 実費(高速・回送・夜間/深夜割増 など)

※トレーラー等の特殊車両は割増(例:2割)が設定されるのが一般的です。

現地渡し(ヤード引き取り)を活用すると、手配の自由度が上がり、費用のブレを抑えやすくなります。

2|費用を左右する4要素(距離/車両/人員/難易度)

距離要素

  • 〜50km:近距離圏内
  • 〜100km:中距離圏内
  • 100km〜:長距離(中継・前日積み等でコスト上昇)

段階的に運賃が上昇し、長距離では特別料金が適用されることがあります。

車両要素

  • ユニック車:積載クレーン付きトラック。4t〜10t級
  • トレーラー:20t級の大型運搬車両。長尺・重量物対応
  • 平ボディ:一般的な平トラック

台数・回数が増えると比例してコストが上がります。

人員要素

  • 積込作業員:フォークリフト操作・手作業
  • 玉掛け作業員:クレーン作業に必須の有資格者
  • 誘導員:安全確保のための人員配置

安全のための人件費は確保必須です。

難易度要素

  • 進入路幅・高さ制限
  • 搬入経路の複雑さ
  • 時間的制約
  • 特別な養生の必要性

作業時間が延びる=コスト増となります。

3|現地渡しのメリットと注意点

メリット

  1. 搬送手段の自由選択:買主側が最安手段を選択可能
  2. 価格交渉のシンプル化:「送料込み価格」にしないため透明性向上
  3. 受け渡し調整の柔軟性:スケジュール調整がしやすい

注意点

  • 受け渡し日時の確定:待機料回避のため事前調整必須
  • 積込機材の確認:フォークリフト/ユニックの有無を明記
  • 検収方法の合意:立会い or 写真+チェックリスト
  • 動線・安全配慮:誘導、養生、雨天対応の共有

4|誰が手配する?分担パターン3例

パターン1:買主手配(基本形)

  • 搬送:買主手配
  • 積込:売主(フォークリフト有)
  • 特徴:トラブルが最も少ない

パターン2:共同手配

  • 搬送:買主手配
  • 積込:売主+買主で人員調整(玉掛けのみ買主等)
  • 特徴:コスト分散が可能

パターン3:売主一括手配(例外)

  • 搬送:売主手配→費用上乗せ提示
  • 積込:売主
  • 特徴:手間は少ないがコスト高

5|送料の参考レンジ(ユニック/トレーラー × 距離)

あくまで概算レンジです。地域・時間帯・個体サイズ・作業内容で上下します。

車両 × 距離〜50km〜100km100km〜
4tユニック3.1〜4.5万円+実費4.5〜5.5万円+実費5.5万円〜+実費
大型/10t平4.0万円〜5.0万円〜6.0万円〜
トレーラー(20t級)7.0万円前後〜8.0〜10.0万円10.0万円〜

補足

  • 待機料:30〜60分刻みで車格別加算(例:トレーラーは30分ごと数千円台)
  • 割増:ユニック作業・休日・夜間/深夜は割増(例:2割)
  • 実費:高速・回送・特別養生は別建て

6|コストを下げる実務(まとめ搬送・積載効率・動線整備)

同日まとめ搬送

複数基/複数棟をまとめると1基単価が下がります。効率的な配送計画の策定が重要です。

積載効率の事前設計

  • ラッシングポイントの確認
  • パネルの向き・固定方法
  • 付属品の適切な配置

動線整備

  • ヤードの一時保管場所→積込位置までの障害物除去
  • 写真共有:搬出ルート・門幅・天井高などリスクの事前共有
  • 予備日設定:雨天等での延期に備えた1営業日程度の予備枠

7|トラブル事例と予防策(チェックリスト付)

よくある事例

  1. サイズ/重量見込み違いで車両が入らない
  2. 待機超過で割増請求
  3. 養生不足で外装の傷・凹み
  4. 近隣クレーム(騒音/路上占有)

予防チェックリスト(出発前に)






8|見積もりの取り方と、記載すべき条件

問い合わせ時に伝える情報

  • 個体情報:サイズ・重量・状態・写真
  • 積込条件:フォークリフト有無/人員/所要時間見込み
  • 受け渡し住所・希望日時
  • 付属品の有無:架台・階段・パネル等

見積もりに入れてもらう条件

  • 運賃の前提:距離制 or 時間制、車格、ユニック作業の有無
  • 待機料の発生条件:例「30分以上で×円/30分」
  • キャンセル/リスケ条件:例「前日17時以降×%」
  • 高速・回送料・特別養生などの実費の扱い
  • 荷下ろし側の受入体制前提

見積書の条件は取引書面にも反映して、後日の認識差を防ぎましょう。

9|よくある質問(FAQ)

Q1. 設置・撤去まで依頼できますか?

A. 設置・撤去は範囲外ですが、必要に応じて業者手配の相談は可能です。

Q2. 長距離(200km以上)の場合は?

A. 中継・前日積み等でコストが上がる可能性があります。複数基をまとめ搬送できると単価が下がることがあります。

Q3. 雨天時はどうなりますか?

A. 安全最優先で事前に予備日を設定し、待機料やリスケ条件を見積時に合意してください。

Q4. 誰が送料を負担しますか?

A. 原則買主負担(現地渡し)。売主手配の場合は、運搬費を上乗せした価格提示を行います。

Q5. 待機料や割増はどれくらい?

A. 会社・地域で異なりますが、待機は30〜60分刻みの加算、ユニック・休日・夜間/深夜は割増が設定されるのが一般的です。事前に条件を明記しましょう。

10|まとめ

仮設事務所・仮設トイレの送料は「距離×車両×人員×難易度」の掛け算で決まります。

重要なポイント:

  • 現地渡しの活用で手配の自由度とコスト削減を実現
  • 待機・割増の条件を事前合意でトラブル回避
  • まとめ搬送/積載効率/動線整備/写真共有がコスト削減の鍵

適切な計画と事前準備により、運搬コストを大幅に削減できます。見積もり取得時は必要な条件を明確にし、安全で効率的な運搬を実現しましょう。


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この記事では、仮設事務所・仮設トイレの運搬費用について、実務に役立つ具体的な情報を網羅的に解説しました。コスト削減と安全確保の両立を図り、効率的な運搬計画の立案にお役立てください。

この記事を書いた人

HOYOSHAinternational株式会社は、「鳳陽社」「信和リース」「ルミエール」を関連会社とする企業グループです。

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